食堂でお茶をしながら「最近、ERRORちゃんとエースの雰囲気が変わった気がする」。そう呟いてみれば、マルコとリサちゃんは揃って目を丸くした。
「そう?」
「いつもと変わらねぇよい」
「なぁんか、仲良くなってねぇ?」
「前からでしょう?」
リサちゃん、君も意外と鈍いんだねぇ。そう言ったらマルコにリーゼントを掴まれそうになったから慌てて逃げた。危ねぇ!!セーフ!セーフ!!良くやった、俺!!
「ほら、この間敵襲あっただろ? あの後くらいから変わったように見えんだけど」
くっついたのかもなぁ、と続けた途端、何かが頭の上にのしかかってきた。俺のリーゼント!!潰れる!!!
「あぁ、悪ィ。視界に邪魔なものが入ったから、つい」
「ついで人のリーゼント潰してんじゃねぇぇぇ!!」
「燃やさなかっただけありがたく思えよ」
「思えるか!!」
「エース君、ご機嫌ナナメみたいですね」
リサちゃんが呟いた瞬間、エースがリサちゃんを振り返って睨み付けた。は?お前何してんの?誰睨んでんの?リサちゃんの隣に座る大魔神が見えねぇの?
「え、私の所為?」
「リサが早くマルコとくっついちまえば良いんだ!!」
「は?」
「そしたら『リサの方が好き』なんて言われねぇで済むかもしんねぇだろ!」
「つまり、『リサの方が好き』ってフラれた訳かい」
「フラれてねぇ!! まだチャンスたっぷりだ!! 『リサの次くらいには好きだと思う』って言ったからな!」
言い方がテキトーだな、おい。
「でも、ERRORが私を一番好きなのは仕方無い事だし……私だってERRORが一番だし」
あ、マルコにヒビが入った。馬鹿だなエース、ご愁傷様だ。今更怯えたって遅ェぞ。
「あ、そうだサッチさん」
「ん?」
「次の島、珍しい食材がいっぱいあるって聞いたんですけど、一緒に見に行きませんか?」
「え、」
ちょ、何でこのタイミング……っ!!ねぇ、わざとなの!?わざとなの!!?大魔神がああぁぁぁっ!!!エース!!テメェ!「ざまぁみろ」って顔に書いてあんぞ!!後でしばく!!
「あ、はは……俺、その………」
「……あ、用事ありました? えと、それなら……」
ちょおおおおぉぉぉっ!!何で更に睨んでんの!?断る事すら許されないの!!?俺にどうしろっての!!??
「いやいやいや!!! 暇! めっちゃ暇!! 一緒行こう!!」
「良いんですか?」
「勿論!!」
「ありがとうございます!」
うおおぉぉぉっ!!嬉しいけど!そんな可愛い笑顔向けてくれんのメチャメチャ嬉しいけど!!止めて!隣の大魔神が怖ェんだ!!!
「じゃあ、楽しみにしてますね!」
ちょっと待ってええぇぇっっ!!行かないで……っ!まだ行かないで……っ!!……あぁ、行っちゃった……。途端に跳ね上がる大魔神の不機嫌オーラ。あ、コラ待ちやがれエース!!――って、あ……マルコに捕まってやんの。ダセェ。
「覚悟は出来てるかい?」
「は、はは……何が……」
「何か言い遺す事がありゃァ、聞いてやらねぇ事もねぇよい」
「リサちゃんカムバーーーーック!!!!!」
「汚ェ声でリサの名前呼んでんじゃねぇよい」
「理不尽!!」
もうイヤ!!!!!